クルマとカメラ、車中泊

オイル交換は上から抜くか下から抜くか

今回の1枚
このちょっと不思議なスケルトンな建物、津波避難タワーです。津波や浸水の恐れがある場合に一時的に避難するものです。九十九里に限らず津波による浸水が予測される地域には全国的に設置されています。夏は海に遊びに行く機会も増えると思います。いざという時に備えてお出かけ前に場所を調べておきましょうね。写真の場所は片貝漁港にある「海の駅九十九里」に併設された津波避難タワー。遠くからでも目立ちます。海の駅九十九里にはフードコート、資料館のほか海産物の直売所があり、片貝漁港で採れた魚介類や近辺の農家直送の野菜を買うことができます。どちらもお安くて新鮮! この夏、海水浴ついでに立ち寄ってみてください。あ、クーラーバック持って行くといいかも!
この記事で紹介するオイル交換作業は、車両の重要な部品に関わる作業のため自己責任で行ってください。作業に不安がある場合は、専門の整備工場やディーラーでの交換をお勧めします。また、廃油の処理方法については、お住まいの自治体のルールに従ってください。

きょうはオイル交換します。ここのところは某カー用品店で交換してもらってたんですが急に値上がりしてしまったのでDIYします。ちなみに、エンジンオイルの粘度は車によって違うので、作業前には必ず取扱説明書で確認してくださいね。今回は僕の愛車エブリィでの作業を紹介していきます。今回使うオイルはこれ、モリドライブ レスキューの5w-30。

過去何度か使っていて、良いんじゃないか〜って思ってるオイルです。全合成油で低価格。カー用品店で交換するよりだいぶ安上がりになりますね。

ところで皆さん、エンジンオイルの交換時期ってどうしてます?僕は5,000km以下で交換するようにしてるんですが、エブリイの取扱説明書を見るとターボ車の場合、通常5,000km、シビアコンディションで2,500kmごととあります。ここで言うシビアコンディションなんですが、多走行・悪路・山道・坂道のほかストップ&ゴーが多い、短距離走行・アイドリング・高速道路走行などが3割を超える場合と記載されてます。

これどう判断するか難しいところですが、それこそシビアに見るとシビアコンディションになってしまうことの方が多いのではないか、などと考えながらも、「まあ、5,000kmでいいか」と思っているのですが。ただし、出張など高速道路メインで1,000km前後走った時には2,500km前後で交換しています。まあ、友人に聞くと車検の時にしか交換してないけど快調ってひともいるし、車検でお世話になる近所の整備工場の代車25万km走行の軽自動車は、なんとなく5,000kmくらいでオイル交換してますって言ってたし。まあ、大丈夫でしょう。

また、オイルフィルターはオイル交換時には毎回交換となっていますが、そこもケチって2回に1回にしてます。今回は交換していません。これまでずっと車に乗ってきて同じやり方をしてきましたが、それでトラブルになったこともないので、まあ、大丈夫でしょう。とはいえ、素人判断ですよ。参考にしないでくださいね。

さてオイル交換の方法ですが、上抜きと下抜きがあります。下抜きが通常の方法でエンジンオイルパンのドレンボルトを外してオイルを抜く方法ですね。対して、上抜きはオイル量計測のためのオイルゲージのパイプを利用してオイルを抜く方法です。どちらの方法にも一長一短がありますが、下抜きの方がよく抜けるとしている製品や販売店もあります。オイルパンの形状などによっても差が出るようで、一概には言えないようです。だけど、上抜きにははっきりとメリットがあって、手軽であるだけじゃなく、ドレンボルトを外さなくていいことです。結果ドレンボルトのネジ山を潰してしまう(なめてしまう)リスクを回避できるのです。これは素人DIYには大きなメリットだと思ってるんですよ。

で、今回は上抜き式OIL CHANGERちぇんじくんを使います。随分前に買ったもので何度か使ってるんですけどね。この数年はDIYよりカー用品店での交換が安かったくらいなので、お蔵入りしてたのです。

ちぇんじくんのセットアップは簡単です。写真の通りパイプを差し込んだらポンプを動かすだけ。製品では真空ポンプと言っています。これを引き上げると空気が抜けるので、タンク内が負圧になり黒いパイプの先からオイルを吸い上げるんですね。ポンピングしたらあとは5分くらい放置すればOKです。ただし、レベルゲージのパイプ形状によっては使用できない、オイルパンの形状によっては十分にオイルを抜ききれないなどのことがあります。購入する場合はしっかり確かめてくださいね。

しっかりとオイルパンの底に当たるまでパイプを差し込む
赤いハンドルが負圧ポンプ。20回くらい上下させる

オイルを抜いている時には、劣化した真っ黒なオイルが流れていくのが見えて、やってる感がありますよ笑 抜き切ったところは写真の通りですが抜けたオイルは2.25Lというところでしょうか。取扱説明書には、フィルター交換なしの場合2.7Lとあるので、450ccほど抜けきれていないことになります。だけど、しっかり下抜きしても取説通りには抜けないのでこんなもので良しとしてます。

黒いパイプは途中から透明パイプに繋がっている。廃オイルが流れていく様子がわかる。黒く劣化したオイルだ
タンクにはゲージが刻まれているので抜けた量がわかる

新しいオイルを入れたら、数分アイドリングしてから数分放置。オイル量を測ります。ゲージに付着したオイルを見る限りは綺麗なままなので、多少残ったオイルのことは忘れましょう笑

新しいオイルを入れる
オイル量確認

もう1つ大事な作業は廃油の処理ですね。今回はエーモン ポイパックを使いました。これ3個入りで買うとリーズナブルです。ほかにも色々ありますが、どれも可燃ごみとして捨てることができるようになるので、手軽でいいですよね。でも、自治体によって違いがあるようなので、お住まいの地域のゴミ出しルールは確認してくださいね。

ちぇんじくんからそのままポイパックに廃油を入れる

最後に忘れてはならないのはオイル交換インジケーターのリセット。エブリイではメーターのリセットボタン長押しでメニューが出てきます。あとは短押しすると項目が変わるタイプです。オイル交換時期はオイル交換インジケーターのメニューでも変更できるんですが、僕はトリップメーターBに割り当ててます。ほとんどの車でトリップメーターは2系統になっていると思いますが、僕の場合はAをガソリン給油ごと、Bをオイル交換ごとにして適宜確認しています。今回の交換は前回から4,118.3km走行後となりますね。

この表示がオイル交換インジケーターのメニュー
トリップBでオイル交換時期を管理

あ、そうそう、肝心のエンジンオイルですが、交換後一般道100kmほどの走行では燃費18.2km/Lを記録しました。エアコンなし、渋滞なしです。通常は良くても17km/L台なのでなかなか良いオイルなのではないでしょうか。次回もこれにしようと思います。

以上まとめるとですね、上抜き式オイル交換はマニュアル通り完璧にって訳ではないです。まあ、多少古いオイル混じっててもいいんじゃね? ってアバウトに思える方に向いている方法だと思います。簡単だし。もちろんワタクシ、アバウト派です。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ